路傍の草、野辺の花

凡脳ブログ(佐藤幹夫)

ハルジオンとヒメジオン、ヤグルマソウ、ユキノシタ

 図鑑を見たらハルジオンとヒメジオンの違いは4つ、昨年まで私は蕾が垂れるかどうかの1つしか知らなかった。


(1)花期の違い。この地でハルジオンの今年初見は5月4日、ヒメジオンは6月5日。
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 盛夏を過ぎるとハルジオンは次第に消え、ヒメジオンは晩秋まで咲く。昨年のメモには11月22日にも咲いていた。と言えばいかにもヒメジオンの優勢を述べるかのようだけれど渡来はヒメジオンが早く、そこへハルジオンが勢力を広げようとしているのが現在。

(2)ハルジオンは上の写真の通り蕾が垂れる。しかしヒメジオンとて雨や風に垂れる場合はある。
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(3)茎の中ほどにある葉の形が違う。
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 ハルジオンは耳朶のようなふくらみがあって茎を抱き、ヒメジオンは細い。

(4)茎の中が異なる。
イメージ 6 ハルジオンは中空、ヒメジオンは髄がある。

 附言。
 ヒメジオンの漢字表記は姫女おん(「おん」の文字は草冠に「宛」)、索引名ならほとんどヒメジョオンになる。手持ち図鑑『日本の野草』は「ハルジオン」に「ヒメジョオン」、『広辞苑』では「はるじょおん」と「ひめじょおん」。その『広辞苑』「ひめじょおん」の項にはわざわざ(俗にヒメジオンとも)と記す。勿論俗物の私はヒメジオン表記を採る。舌頭に載せてみるがいい。
ヒメジョオン咲いたよ」
ヒメジオン咲いたよ」
 どちら発音しやすく聞きやすいか明瞭だろう。


 ヤグルマソウ
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イメージ 9 これは群生する。


 路傍にユキノシタが。
イメージ 10 零れ花か。


 またもわからないタンポポが。
イメージ 11 西洋タンポポなら外側のガクだけ反るのにこれは一様に反る。ほかの場所でも見た。