草花
1、町飯坂 陸奥国伊達郡小手庄風土記川俣郷(註1)一、小手庄二十六郷の惣社、正一位春日四社は人王五十四代仁明天皇御宇、山蔭中納言藤原政朝(マサトモ)卿、霊夢により岩瀬郡(イワセノコホリ)鉾衝宮(ホコツキノミヤ)に通夜したまい、施山(モミジヤ…
草花を見ながら里山歩き二十年、初めて気づいたルイヨウボタン。 花弁の色が黄緑ゆえまことに目立たない。 手持ち図鑑では花弁が明らかな黄色に発色した写真を載せており印刷ミスか。 葉の形が牡丹に似ていることからの命名、類葉牡丹、メギ科。 同じく黄緑…
冬なのに夏の花を提示する。私はボケている。 ワルナスビ。 黄色の葯が目立つ3センチほどの白い花。茎と葉裏の主脈に棘がある。 植物の棘は虫の食害防御に発生する。しかしこのワルナスビ、ヒト科のみならず家畜が食べても有害。 果実はミニトマトを細長く…
町なかの空地にアリアケスミレが20株以上咲いていた。 山の麓にはホトケノザの花もいくつかあり、 カラスノエンドウに似た草の新芽が多数、10センチ丈に蔓先端を斜上させてもいる。 今が十月小春なるらん。
町なかの電柱の根元に花弁を開いた。 葉柄に翼明瞭、ノジスミレでなくスミレだろう。 隣の花茎は閉鎖花から生じて三角に太った実をつけていた。 先週に最低気温5度最高気温11度の日もあったけれど、この数日は暖かめ、最低気温10度以上、最高気温16度…
私は初めて見た。ウメガサソウ。 草丈は10cm、花は1cmほど。 一昨日の晴天、最高気温も25度と五月の心地良さが戻った日だった。 葉と花の形からイチヤクソウの仲間と見当をつけたが、茎の色が茶色味を帯び、木質化する潅木かもしれない、そんなことを考…
六菖十菊、遅かりし由良之助、六日の菖蒲十日の菊と俚諺にあるものの、十月の菖蒲と言わない。 ネット記事にいくつか見た。二度咲きは珍しいけれど稀有ではない。私は初めて見る。 葉の中央線は盛り上がらずハナショウブでなくカキツバタ、花の色は低質な腕…
クリンソウ きょう初めて歩いた谷間の最奥にこの花があった。木々の繁りに日照は少ない。紅白の斑ら花を輪生し、三段目はまだ蕾すでに実、根生葉は野菜になりそうな量感がある。初見。 家に戻り図鑑を調べサクラソウ科のクリンソウと知った。 ネット記事を数…
ナワシロイチゴ。 エビガライチゴ。 上の2種は祖が同じと見え、開口の小さい花の形態がよく似ている。キイチゴ属ナワシロイチゴ節に学者は分類する。学者の皆様にお願いしたい。分類に際し理由も提示いただけないだろうか。若い頃、何で読んだか書名を忘れ…
当サイト、niga氏のブログにオオキンケイギクが在来種を圧迫する特定外来生物に指定されていると読んだ。 この季節、白い花のカミツレと黄色い花オオキンケイギクは草丈、立ち方、集まり方も似て、町の道端土手庭先あらゆるところに見る。(俺ぁ栽培品種なん…
コンロンソウ。 この花の名を確定するのに三日要した。 先日、林床に見て上の二枚を撮影(私のカメラではこのボケ具合が限度)、小さな白い四枚十字花弁と五枚葉を記憶し、家に戻り手持ち図鑑で探す。花の形からタネツケバナの類と推測したがひと通り双子葉…
図鑑は深山の植物と記す、私の歩く里山で見るとは思わなかった。深山どころか田畑の平地から20メートル登った谷間、昼なお暗い杉林の中、薮蚊の多いその林床に2株咲いていた。高さ1メートルのものと60センチのもの。道は軽トラがぎりぎり通れる幅、登…
一茎二花のタンポポ。 どの程度珍しいか知らない。五月にそれぞれ1キロ以上離れた場所で一茎二花のタンポポ、それも西洋タンポポでは見ず関東タンポポのみ。なぜか。 こちらは昨日の関東タンポポ。何の異常もなし。ただ春以外に咲くタンポポは西洋タンポポ…
今年初めて気づいた花二種。 コナギ。 夏の田んぼの花。虫や風に頼らず自家受粉するため花の位置は低い。 エンシュウハグマ。 晩秋の花。葉は地面から少し浮いた位置で輪生状に広がる。分布は東海地方及び秋田県と図鑑は記す。この地では珍しいかもしれない…
シダ類3種。 シシガシラ。 葉は単羽状、束の中に枯れているのは胞子葉。 コタニワタリ。 葉の基部は心形。 チャセンシダ。 上の2種と較べこれはどこにでも散見する。葉柄と中軸が紫褐色。 さらにもっと数多いシダもあるのだがいまだ種を特定できない。シダ…
キクタニギク。 ある山の一斜面にこれが無数に点在していた。反対斜面ではまったく見ず、別の白小菊が同じ頻度で点在、何か棲み分けの原理でもあるのか知れない。菊は栽培種との識別が未だ出来ず名に迷う。 ノキシノブ。 昨日は東、今日は西、明日は南かはて…
ハルノノゲシ。 名前は春でも通年散見する。 アメリカイヌホオズキ。 初見。外来種。イヌホオズキは葉の周縁に鋸葉がない。 上は昨日の写真、ハルノノゲシはとてものことに季節外れと思いきや、とある桜がちらりと咲いていた。 十月下旬に冬の寒さが続いた。…
路傍の草。 フユノハナワラビ。 胞子葉と栄養葉を持つシダ類。ナツノハナワラビは胞子葉が縦に裂けるという、それは見ていない。なぜかこれは田の土手などあるところにはたくさんあるが茎を接しての密生はしない。 コウヤワラビ。 こちらも胞子葉と栄養葉が…
センブリ。 リンドウ。 ヤクシソウ。 花期は5~7月なのに10月末のきょうヒレアザミ。 土手に薄青の菫あってタチツボと思いしがこれは栽培品種。 マメヒラタアブがノハラアザミに。 先日幼稚園側を通りかかったら子供らが言葉ふざけ、半世紀前に私らも言…
センダングサ属3種。 タウコギ。 字義通り田に生え、葉がウコギに似ているとの名前。茎は水っぽく太め。 コセンダングサ。 8月からすでに目にしていた。高さは30~80センチ程度、頭花の苞片は短い。痩果の先は2本の棘になっており通行人や通行獣が新…
リュウノウギク。 この花は白い舌状花と3~5中裂して縁取りの柔らかな感じの葉でそれと知る。今年初見。 オオバショウマ。 せめてもう一週早く来ていれば花穂一杯の姿であったろうに、もう終りかけ。 ナギナタコウジュ。 薄紫の花が一方方向に向く。左は何…
メハジキ。 シオン。 自生ではないはずだがあちらこちらの田畑土手に見る。立ち姿がすっきりして良い風合だから草刈でも残すのだろうか。 アキノキリンソウ。 ツルケマンの実。 カナムグラの実。
メナモミ。 筒状花と舌状花。総苞片5個、腺毛あり、全体に毛深い。 コシオガマ。路傍に散見。 茎に腺毛あり、花弁の内側にも長く密生。 ヤマハハコ。 昨日歩いた道、毎年ここだけに見る ゲンノショウコの神輿形になった朔果を見る。 フクラスズメという蛾の…
オオバコ。 雑草の雄オオバコ。アップしておかないと終ってしまう。 ヘラオオバコ。 これはとうに終って7月の写真。 サクラタデ。これはきょうの写真。 コカラマツ。 成育途上のアキカラマツと思い写したが図鑑を見たらコカラマツ。 ママコノシリヌグイが結…
イヌタデ。 別名、アカマンマ。 ハナタデ。 花の付きがまばら。 ヤマハッカ。 ガガイモ、まだ咲く。 今年のミゾソバは例年になく繁茂し花も葉も大きめな感がある。 キクイモ盛ん、高く咲くのが心地よい。 ツバメシジミ。 ヤマトシジミに色合、雰囲気は似てい…
クワクサ。 雌雄同株、ムカゴのような形で雄花雌花が集散花序を作る。 オトコヨモギ。 チチコグサ。 花期は5~10月と図鑑にあるが初めて気づいた。まことに目立たない、蜘蛛のオス、人界の亭主同様。 昨日までの雨に変りきょうは青空。 気温10~20度…
アブラススキ。 イボクサ。 田の草、淡い紅色はゆかしく清しい、なのにがさつなイボの名、昔はこの草をつけて疣を取ったとか。ツユクサの仲間、茎の立ち様は同じ。 チカラシバ。 引き抜くに力要するチカラシバ。見るからに荒々しくふてぶてしい。江戸時代、…
稲刈りの始まった田もある。 アレチウリ。 旬日前にはクズの花が最盛期だったが今はこのアレチウリ、ここかしこで緑の絨緞をなしている。左は実。 オオアレチノギク。 丈50cm前後のアレチノギクより高く、1m前後になる。大正時代の帰化植物。 ヨモギ。…
猛暑日が去った。 ノハラアザミ。 佇まいは春のノアザミに等しいがこちらは苞や茎がクモ毛に覆われ粘らない。 ツルケマン。 秋に咲くケマン、葉は2,3回3出複葉。 アオミズ。 葉の三本の主脈が特徴もこの写真では不明瞭。 ツリフネソウ。沢沿いに盛ん。 …
きょうのこちらは曇天と小雨、最高気温30度、短パンとTシャツでそれが涼しく感じるのだから人の心は勝手なもの。 センニンソウ。 花の形はボタンヅルと似るも葉に鋸歯なく、出方もボタンヅルが3出複葉に対しこちらは5小葉の羽状複葉とのこと、当被写体…