路傍の草、野辺の花

凡脳ブログ(佐藤幹夫)

コンロンソウ、カミツレ

コンロンソウ。 この花の名を確定するのに三日要した。 先日、林床に見て上の二枚を撮影(私のカメラではこのボケ具合が限度)、小さな白い四枚十字花弁と五枚葉を記憶し、家に戻り手持ち図鑑で探す。花の形からタネツケバナの類と推測したがひと通り双子葉…

野田佳彦氏の経済発言を支持する

いかなる経済学者の入れ知恵か知らないけれど、自民党安倍某の主張する国債の日銀無制限強制買取りは現在の泥沼を底無し沼に変えるだけだ。それをしては長期国債の金利が上がると述べた日銀総裁は正しい。紙幣をジャブジャブ印刷して作る景気浮揚など質も実…

福島県にベニモンアゲハ

一昨日出合った彼岸花吸蜜のベニモンアゲハ、翅は傷んでいる。飛び立つまで7回シャッターを押したものの満足な画像を得られなかった。 ジャコウアゲハと同じく胸腹部に紅模様がある。後翅の周縁に連なる紅紋はこの個体の場合三日月形をしていた。図鑑には満…

メタカラコウ

図鑑は深山の植物と記す、私の歩く里山で見るとは思わなかった。深山どころか田畑の平地から20メートル登った谷間、昼なお暗い杉林の中、薮蚊の多いその林床に2株咲いていた。高さ1メートルのものと60センチのもの。道は軽トラがぎりぎり通れる幅、登…

体内被曝、検出せず

事故原発の北西40キロの町に住む。町の南部丘陵地は今も避難指示が出ており人々は仮設や借り上げ住宅に移っている。 今月4週にわたり月曜から金曜まで計20日、1日100人計2000人の体内被曝検査を無料で行なうと町の公報にあった。避難地域の人や妊婦子供が…

犬に吠えられる

どこの犬にも吠えられる。 「人相が悪いからだ」と身内は言う。 そればかりではあるまい、現にその身内のところへ電話をすると電話の向こうからまで吠えられる。 なぜあの犬、今、飼主が話している電話線の向こう、二百キロ離れたその先に厭な男が立っている…

斉藤明美氏を応援する

面識はない。NHKテレビ夜7時のニュース、新聞は『福島民友』『朝日』『読売』の記事だけの印象で述べる。週刊誌やネット記事は読んでいない。 つましく誠実な生活を送ってきたのだろうと想像した。 平田某が逃走資金として受け取った1千万、17年経て…

カントウタンポポ 2態

一茎二花のタンポポ。 どの程度珍しいか知らない。五月にそれぞれ1キロ以上離れた場所で一茎二花のタンポポ、それも西洋タンポポでは見ず関東タンポポのみ。なぜか。 こちらは昨日の関東タンポポ。何の異常もなし。ただ春以外に咲くタンポポは西洋タンポポ…

コナギ、エンシュウハグマ

今年初めて気づいた花二種。 コナギ。 夏の田んぼの花。虫や風に頼らず自家受粉するため花の位置は低い。 エンシュウハグマ。 晩秋の花。葉は地面から少し浮いた位置で輪生状に広がる。分布は東海地方及び秋田県と図鑑は記す。この地では珍しいかもしれない…

地方議会選挙は

20日が県議会と町議会の投票日、今は連日選挙カーが走る。 下は、前回町議会選挙の折に地元新聞へ投書し、例の如く処々変更、意味の通らないセンテンスまで現れ掲載されたその原文。 1行12字。条文の数字は丸囲み字だがウェブに乗らないだろうとて括弧…

五月蝿いとは

部屋で誰かと私が話をしている、そこへ蝿が一匹入ってきたとする、この蝿、必ず私のほうへ来る。 部屋はどこであれ相手が誰であれ、また相手が複数としても蝿は私のほうへ来る。 それを見れば私を虫の好かないヤツとお思いの方は認識を改めるだろう。 バイキ…

役人の愚痴

きのう3月24日『福島民友』紙2面の記事を引用する。 標題は「政府への不信あらわ」、副題は「”頭ごなし”の対応に県」 ……首相が23日、県産野菜の「摂取制限」を佐藤雄平知事に指示したのをはじめ、枝野幸男官房長官らが連日、政府の対応策を発信してい…

揺れて後(2)

3月15日 この日から寒くなった。前日最高気温は19度、きょうは9度。 山の斜面が崩れている。ここを通るのは数週間ぶりで地震によるものかそれは不明。 福島第一原発2号機で爆発、4号機に火災、3号機から高濃度の放射能漏れ。20~30キロ圏内に屋…

揺れて後(1)

頻繁な余震はまだ続いている。 私の住む町は福島県阿武隈山系の中、浜通りと中通りの中間に位置する川俣町。地盤は広く花崗岩が岩盤となって地震の影響は少ないと昔から言われている。3月11日の震度は6弱だった。 棚や箪笥の上に載せていたものはすべて…

怒りの葡萄の種

皆様お馴染み、山のゴミの山。概ね舗装道斜面と脇道歩行50メートル内。 舗装林道の斜面はゴミだらけ。 右下のは運転手が昼飯休憩をする県道ポケット部のガードレール越し斜面。したがってコンビニゴミが多い。 何かのチェーンが見える。家庭ゴミではなく産…

横断歩道

何を隠そう私は石部金吉と揶揄されるほど物堅い男である。曲がったことは大嫌い、世の中すべて杓子定規にぴったり納まっていなければ気が済まない性分だ。 したがってこの横断歩道を渡れない。 一般に横断歩道といえば歩道から歩道へゼブラゾーンが設定され…

シシガシラ、コタニワタリ、チャセンシダ

シダ類3種。 シシガシラ。 葉は単羽状、束の中に枯れているのは胞子葉。 コタニワタリ。 葉の基部は心形。 チャセンシダ。 上の2種と較べこれはどこにでも散見する。葉柄と中軸が紫褐色。 さらにもっと数多いシダもあるのだがいまだ種を特定できない。シダ…

キクタニギク、ノキシノブ、ヤブソテツ

キクタニギク。 ある山の一斜面にこれが無数に点在していた。反対斜面ではまったく見ず、別の白小菊が同じ頻度で点在、何か棲み分けの原理でもあるのか知れない。菊は栽培種との識別が未だ出来ず名に迷う。 ノキシノブ。 昨日は東、今日は西、明日は南かはて…

ハルノノゲシ、アメリカイヌホオズキ

ハルノノゲシ。 名前は春でも通年散見する。 アメリカイヌホオズキ。 初見。外来種。イヌホオズキは葉の周縁に鋸葉がない。 上は昨日の写真、ハルノノゲシはとてものことに季節外れと思いきや、とある桜がちらりと咲いていた。 十月下旬に冬の寒さが続いた。…

フユノハナワラビ、コウヤワラビ、ヒメクグ、タマガヤツリ

路傍の草。 フユノハナワラビ。 胞子葉と栄養葉を持つシダ類。ナツノハナワラビは胞子葉が縦に裂けるという、それは見ていない。なぜかこれは田の土手などあるところにはたくさんあるが茎を接しての密生はしない。 コウヤワラビ。 こちらも胞子葉と栄養葉が…

センブリ、リンドウ、ヤクシソウ

センブリ。 リンドウ。 ヤクシソウ。 花期は5~7月なのに10月末のきょうヒレアザミ。 土手に薄青の菫あってタチツボと思いしがこれは栽培品種。 マメヒラタアブがノハラアザミに。 先日幼稚園側を通りかかったら子供らが言葉ふざけ、半世紀前に私らも言…

タウコギ、コセンダングサ、アメリカセンダングサ

センダングサ属3種。 タウコギ。 字義通り田に生え、葉がウコギに似ているとの名前。茎は水っぽく太め。 コセンダングサ。 8月からすでに目にしていた。高さは30~80センチ程度、頭花の苞片は短い。痩果の先は2本の棘になっており通行人や通行獣が新…

リュウノウギク、オオバショウマ、ナギナタコウジュ

リュウノウギク。 この花は白い舌状花と3~5中裂して縁取りの柔らかな感じの葉でそれと知る。今年初見。 オオバショウマ。 せめてもう一週早く来ていれば花穂一杯の姿であったろうに、もう終りかけ。 ナギナタコウジュ。 薄紫の花が一方方向に向く。左は何…

メハジキ、シオン、アキノキリンソウ

メハジキ。 シオン。 自生ではないはずだがあちらこちらの田畑土手に見る。立ち姿がすっきりして良い風合だから草刈でも残すのだろうか。 アキノキリンソウ。 ツルケマンの実。 カナムグラの実。

メナモミ、コシオガマ、ヤマハハコ

メナモミ。 筒状花と舌状花。総苞片5個、腺毛あり、全体に毛深い。 コシオガマ。路傍に散見。 茎に腺毛あり、花弁の内側にも長く密生。 ヤマハハコ。 昨日歩いた道、毎年ここだけに見る ゲンノショウコの神輿形になった朔果を見る。 フクラスズメという蛾の…

オオバコ、ヘラオオバコ、サクラタデ、コカラマツ

オオバコ。 雑草の雄オオバコ。アップしておかないと終ってしまう。 ヘラオオバコ。 これはとうに終って7月の写真。 サクラタデ。これはきょうの写真。 コカラマツ。 成育途上のアキカラマツと思い写したが図鑑を見たらコカラマツ。 ママコノシリヌグイが結…

イヌタデ、ハナタデ、ヤマハッカ

イヌタデ。 別名、アカマンマ。 ハナタデ。 花の付きがまばら。 ヤマハッカ。 ガガイモ、まだ咲く。 今年のミゾソバは例年になく繁茂し花も葉も大きめな感がある。 キクイモ盛ん、高く咲くのが心地よい。 ツバメシジミ。 ヤマトシジミに色合、雰囲気は似てい…

クワクサ、オトコヨモギ、チチコグサ

クワクサ。 雌雄同株、ムカゴのような形で雄花雌花が集散花序を作る。 オトコヨモギ。 チチコグサ。 花期は5~10月と図鑑にあるが初めて気づいた。まことに目立たない、蜘蛛のオス、人界の亭主同様。 昨日までの雨に変りきょうは青空。 気温10~20度…

アブラススキ、イボクサ、チカラシバ

アブラススキ。 イボクサ。 田の草、淡い紅色はゆかしく清しい、なのにがさつなイボの名、昔はこの草をつけて疣を取ったとか。ツユクサの仲間、茎の立ち様は同じ。 チカラシバ。 引き抜くに力要するチカラシバ。見るからに荒々しくふてぶてしい。江戸時代、…

アレチウリ、オオアレチノギク、ヨモギ、ヤブマメ

稲刈りの始まった田もある。 アレチウリ。 旬日前にはクズの花が最盛期だったが今はこのアレチウリ、ここかしこで緑の絨緞をなしている。左は実。 オオアレチノギク。 丈50cm前後のアレチノギクより高く、1m前後になる。大正時代の帰化植物。 ヨモギ。…